朝寝て夜起きる

創作や日々のあれこれを。

無題②

別サイトに投稿していましたが、統合のためここに置いています。そのままコピペしていますので読みにくい部分があります。

 

 源川珠洲みながわ すずと言う名の≪天才≫にとって荒城静空あらき しずくと言う名の≪凡人≫は何時も隣にいた存在だった。

 ◆◇◆◇

  終わりの無い苦しみこそが生であり、終わりの無い幸せこそが夢である。

  ◆◇◆◇

「で、何から聞きたいですか?」

目の前のソファに珠洲さんを座らせて、俺はそのまま床に座った。
テーブルの上にあった杞憂さんの持ち物はせめて持ち主と同じようにしてあげようと思ってさっき窓から投げた。
さっきまで暑かった室内のせいで床までも熱い。
カーペットの敷かれていないこの部屋は座るだけで腹の底が冷えてしまうので何気に杞憂さんには感謝した、不覚にも。

あの人、ここまで見越してたのか?
いや、考えすぎか…。

「では、今は何時いつですか?」

「今は201X年の10月21日です。んでもって、時刻は8時41分です」

珠洲さんは小声で、2年後でしたか。と呟いたので俺は心の中でそっと相槌を打った。

俺の目の前にいるのは紛れも無く珠洲さんだ。
でも、かつて俺が尊敬して手を伸ばしても届かなかった珠洲さんではない。
今、目の前にいる彼女は、昔の凛々しさなどなかった。
自身に起こった事象に対処できず、困惑して居る小さな女の子にしか俺は見えなかった。
触れれば壊れそうで、話しかければ消えてしまいそうだった。
もしかしたら今までの事は全て夢で、俺が珠洲さんにぶっ飛ばされたのは実は車に撥はねられて轢き逃げされたのかもしれない。
杞憂さんも実は家に来てなくて、暖房がガンガンきいていたのだって、もしかしたら朝登校する時にそのままつけっぱなしにしていたのかも知れない。
そう考えれば今まで俺が見ていたモノは全て幻覚で、本当は珠洲さんは生き返ってなんかいない気がしてきた。

あー、今すぐ何もかも否定できる方法が欲しい。
珠洲さんが此処ここに居る事と、珠洲さんが此処に居ない事を否定できる方法。
前者は死人が生き返る事の否定、出来たら死人が動き出す怪現象を理論付けれる。
後者だったら、もれなく俺が精神異常者で幻覚持ちって言う汚名を被こうむらなくて済む。
てか、俺はどっちなんだろうか。
嬉しいのかそうじゃ無いのか。
人の心は難儀なんぎなもんだ。

「荒城さん」

熟考から帰って来たのか、珠洲さんが声を掛けて来た。
俺が、なんですか?と聞けば彼女は口籠くちごもり出した。

「あの、2年後ということは、私は貴方と同い年ですか…?」

そこで珠洲さんは口を閉ざしてしまった。

え?

「あー、そうですね………てか、実質俺年上ですね」

「!?」

珠洲さんの誕生日は2月18日だけど、俺は4月28日だ。
つまりは、珠洲さんはまだ誕生日を迎えてないから16歳だが、対する俺は進級して2週間もしない内に17歳になった。

「え、じゃあ………最後に、私の家はどうなりましたか?」

どうなった、か……………。

「正直に言えば、無くなりました」

「それは、売り払われたと言う事ですか」

「そうじゃ無くて、無くなったんです」

「消えたってことですか?」

「ついでに学校や戸籍も無くなっています」

杞憂さんに調べてもらったが、全く見つからなかった。
それどころか珠洲さんに関する記憶自体が無くなって居る様だとさえ言われた。

「そうでしたか。有あり難がとう御座ございました」

そういえば、彼女は座ったまま一礼した。
律儀なとこは昔と変わらないなと場違いに思った。
 ◆◇◆◇

帰り道の薄暗い道路。
この辺りは学校に近いと言うのに人通りは少なく、夜の8時ともなれば全く無いに等しい。
そんな道を歩いて通れば必然的に言い知れない孤独感が襲って来る。
ましてや、先程貌馴染みの後輩に合って余計な事をベラベラと話してしまったので、思い出したくなかったモノが頭を過よぎって仕方がない。
こんな日には夜空でも拝んで気晴らしといきたかったんだが、空には月どころか星すらもなかった。

「くそっ………」

悪態を付くが、既に地の底まで落ちてしまった気分は全然晴れない。
それどころか後ろに居る気配を鬱陶うっとうしく思った。
校門を出てから一定の間隔を保ちつつ、着かず離れず此処まで来ていた。
どうせならば横まで来て堂々と歩けば良よいものを、こそこそと…まるで監視されている様で良い気がしない。
流石に帰宅するまでこのままとなると、気が重くなって仕方が無い。
此処は一先ず、後ろから着いて来るのは辞めて貰おうか。

「迎えは要らないと言った筈だが」

少しだけ凄味を入れた。
私の予想が正しければ、着いて来るのは私の知っている者、つまりは私の家―――多前門家と関わりがある者だ。
そして此処まで一切何もしてはきていないし、気配を消すどころか足音まで立てて居るので、これはもう、私の命を取りに来た者ではなく単純に護衛目的なのは確か。
まぁ、気付かせない様にやる筈の護衛をこんなバレバレにやるのは、ただ単に私が頼んで無いって言うのが原因だ。
頼んで無いのに気配を完全に消してこんな事をしていたら、敵と間違えられて流血沙汰になりかねないし………。

万が一、当てが外れて、一般人だったとしてもそれはそれで逃げ出す位の声色で言ったから問題無いだろう。

だが、如何どうやらそいつは後者では無く、前者だったようだ。
ゆっくりとした足取りで何食わぬ顔をして灯りのある此方にそいつは近づいて来た。

「そんな事言うなよ。俺だってこんな場所来たくなかったんだからさ」

予想通りの人物の登場に半ば脱力する。

「喜久よしひさ…」

嘉藤かとう喜久。
多前門家に仕える嘉藤家の嫡男ちゃくなんにして、大手ゲーム会社の総取締役だったりする。
私の家の関係者の中でもこんな仕事に手を出しているのは此奴こいつだけだ。
新興企業の割には業績は上々。
今では昔の面影が無い位稼いでる。

「てっきり仕事に集中してたと思っていたが、もう飽きたのか」

「全然!姫さんの帰りが遅いから仕事して無いで迎えに行けって追い出された」

喜久の姫呼ばわりは今に始まった事では無いが、姫と呼ぶな、と窘たしなめれば、無理っす、と返って来た。

「迎えに行けって、京香きょうかか……」

あの娘こなら言いそうだな、と思った。
私の周りに居る人間は少し、いや結構過保護だ。
喜久は言われるまで行動を起こそうとしないが、心の中では凄く心配している。
行動を起こさないのはただ単に面倒だと思っているのが大半かもしれないが、その中には信頼が見える。
私がちゃんと出来ると思っているから手を出す必要が無いと感じている。
私ならきちんと対処できると思っているから自分は邪魔になると考えている。
今回の事だって、恐らくは京香が余りにも心配するから落ち着かせる為に来たのだろう。

「仕事残ってるから自分で行けって言ったのに、女に何行かせてんのよヘタレがって言われたし…」

「それは京香が正しい」

前言撤回。
此奴、ただ単に仕事したかっただけだ。
こんな真っ暗で人気の無い中を幾ら腕に自信があるとは言え女子を、ましてやこの寒い中長い距離を歩かせるのは酷と言うものだ。

「お前は配慮が足りない」

「あーもー、何で京香も姫さんも同じ事言うんだよ」

「言われたくないのなら、もっと多方面から物事を見ろ」

一気に幻滅した私は止めていた足を再び動かし始めた。
後ろから、喜久の足音が響いて聞こえる。
質の良い靴なのだろうか。
その辺の事はよく分からないが、足音が何時いつもの靴とは違う。
何と言うか、先の鋭い鉛筆で机を叩いた時の硬い音に似ている。
前の靴は歩いても全然音がしなかった。

「靴、新しくしたのか」

自分でも変な質問をしたなと思った。
これから此奴等の上に立つ者として、下の物の微細な変化を感じ取る事は大切だ。
だが、これは些いささか突然すぎたと思った。
言った事は取り返しがつかない。
このまま独り言として処理して欲しかった。

「んーまあな。今まで履いてたの古くなったから買い換えろって秘書がうるさくて新調したんだ」

どうやら、純粋に質問されたと思ったらしい。
私は、そうか。と返すと、1つ違和感があった。

この買い換えた靴は、人を迎えに来るためだけに履いて来て良いものでは無い筈だ。
本来ならば会社用として大切に扱うべき物だ。
ましてや喜久は会社の重役、身なりには人一倍気を配るべきもの。

これは一体どういう事だ?

「あ、姫さん姫さん」

喜久が駆け寄って来て後ろから肩を叩いた。
振り向かずに答えれば、聞いてくれと言われた。
訳が分からなかったので仕方なしに歩みを止めて振り向いた。

「この靴さ、オーダーメードなんだ。でさ、俺って結構チキンだからプレゼンとかする時結構緊張するんだよ」

「話の意図が全く見えないんだが……」

「身なり一つ変わると心持も変わるって話」

凄くないか!?と聞く目の前の男はとてもじゃ無いが20歳を超えた奴には見えなかった。
まあ、こんな奴だから子供に喜ばれる製品が作れるのか、と場違いに感じた。

「で、これをどうぞ」

「なんだこれは」

手に乗せて来たのは小さくて脆そうな装飾品。握れば壊れそうだ。
紐の様だが端に珠緒がある。髪飾りにしては短い。それにもう輪になっている。

「これ、腕輪だよ。こうして付けるんだ」

「成程なるほど」

一回手首に通してから珠緒部分を引っ張る。手首が程よく締め付けられるが痛くは無い。

「姫さんも一応女の子なんだから」

「風紀委員がして良い訳ないだろ」

「でも姫さんも少しはこんなの付けた方が良いよ。可愛いから」

そう言う事か。
妙に納得した。

「偶たまには、良いかもしれないな」

後ろから毎日すればいいのに。と言う声が聞こえたが聞かない事にしといた。

それからはまた沈黙が辺りを支配した。
車が全く通ることが無いので灯りも点々と続く街灯しかなかった。
その中を二人して静かに歩いた。
喜久は後ろから着いて来るのに厭あきたのか、途中から私の横に並びだした。
当初の目的、後ろから着いて来させない、が達成されたので良しとしよう。

「あ…」

気が付けば喜久が車道側を歩いて居た。
私の事を一応女の子であると言って居た割には、随分と心配りが出来ているな。
身に着けているものは上等な物なのに、立ち振る舞いが外見に合って居なかったさっきまでとは違い、人が変わったとさえ思われた。
実質、出会った頃から見れば身長は高くなったし顔つきも少年から青年へと変わった。
昔は私の事を”姫さん”などとは呼ばず”愼夜ちゃん”と呼んでいたし。
今この事を喜久に持ち掛ければ、変な奇声を発して3日間位は顔を見せなくなる。
どれもこれも人の成長は早いなと感じさせるものばかりだ。

盛者必衰、までとはいかないが、人の生とは酷く流動的だ。
昨日と今日とを見比べても違いは分かりにくいが、1年と言う長い期間で見比べて見たら、自ずと分かって来るモノがある。
今日生まれた赤ん坊でさえ、2年も経てば少しでも話し始めるだろう。
3年経てば立つかも知れない。
7年も経てば勉強をし始めれる。
生まれたばかりの面影なんて全く感じさせ無い位にだ。
それを喜ぶべきか、悲しむべきなのかは私には分からない。

私はもう生き物としての時間の枠から外れているから、人の様に成長はしない。
食べなくても腹は空かないし、寝なくても眠気なんかは襲ってこない。
たとえ半身が吹き飛んでも時間さえあれば治ってしまう。
その間の痛みさえ我慢すれば私はどんな事があっても死なない。
この世界に来て、もう300年が経とうとしていた。
記憶の中の人の数は数えきれない程だ。
今まで出会って来た人達は私を独りにはしなかったが、永遠に寄り添ってくれる人は1人も居なかった。
どんなに若い頃に出会おうと、成長し、老いて逝った………。
数多あまたの出会いと幾多いくたの別れを見てもどれも1つとして同じものは無かった。

きっとこの出会いだって意味がある筈だ。

目の前に聳そびえ立つ山の頂いただきに我が家が在った。
そして、麓ふもとの門の前にそいつは居た。

「やあ、久し振り。元気だった?」

「杞憂きゆう、村雨むらさめ……」

相も変わらずニタニタとした卑しい笑みを浮かべている。
またもや前言撤回だ。
300年前から私に付いて回る鳥男・・なら死なずに居たな。

 ◆◇◆◇
多前門家の一室、雅灯がとう。
此処はこの家の中でも一番広く、客室では無いにしろ内装は他の部屋よりは豪華だ。
その部屋の中では今、重苦しい空気が流れていた。
上座にはこの部屋に似合う黒地に緋色の柄が施された美しい着物を着ている女。
下座、女から10メートル程離れている所に色素の薄い灰色の髪をした制服姿の男。
障子しょうじ近くにはスーツ姿だがやる気がなさそうにして居る男が居た。
スーツ姿の男と着物を着た女は制服姿の男を挟むようにして座っている。

「で、一応聞いておくが、何の用だ」

と、女が聞いた。
女の眉間にはあらか様に皺しわが刻まれる。

「えー、久し振りに会ったのに何か冷たくない?」

そんな表情を見ているのにも関わらず制服姿の男は飄々(ひょうひょう)とした態度を崩さない。

「質問に答えろ」

そう冷たく答えれば男は肩を竦すくませた。

「あの姫さん、此方こちらの方は?」

障子近くの男が片手をあげて言った。
見るからに空気の悪い二人の会話に所在しょざい無さ気にしていた。

「あぁ、喜久は知らなかったな」

「へー、君が嘉藤喜久君か。しぃちゃんから聞いて無かったよ」

「え、しぃちゃん……?てか、俺の名前…」

男、嘉藤喜久が驚くと、制服姿の男、杞憂村雨はカラカラと笑った。
その笑いは悪戯いたずらが成功した時の子供の様に純粋さがあったが、同時に喜久の驚く姿を馬鹿にしたかの様な性質たちの悪さも含まれて居た。

「杞憂、貴様その名前で呼んでんじゃねぞ」

「あはは、ごめんごめんご」

低く響いた声に軽く謝辞の言葉を述べるも、その眼は喜久から離れてはいなかった。

「喜久、済まないが席を外してくれないか。ついでに廊下で聞き耳を立てている奴らも」

そう着物姿の女、多前門愼夜が言うと、喜久は一礼し障子を開けた。
その奥には女性が座って居た。
見た目で言えば愼夜よりも年上であろう女性は、青地に橙色の椿の花があしらわれた着物を着ている。
女性は突然開けられた事に驚いたのかきょろきょろと部屋の中を見回しては、何か言いたそうに口を開けては閉じている。

「京香、部屋に戻んぞ」

喜久がそう言えば、京香と呼ばれた女性は一瞬考えるかの様に目を伏せると、何かに気が付いたのか弾かれる様に立ち上がった。

「し、失礼しました!」

そう答えるとそそくさと障子の影に身を隠して行ってしまった。
後には遠ざかる足音と庭から聞こえる鈴虫の鳴き声しか聞こえない。

「えっと、俺も失礼しました。京香には後で言っとくから」

「そうしてくれれば助かる」

その会話を最後に喜久は出て行った。
部屋には愼夜と杞憂しか居ない。
2人は暫く黙って居ると不意に杞憂が口を開いた。

「如何どうやら、京香ちゃんには俺達が密会しているように見えちゃったようだね」

「貴様、やはり京香の事まで知って居たのか…」

「知ってるも何も会った事あるよ。町で迷ってる時に案内した事があるんだよ。まぁ、京香ちゃん自身は俺の事覚えて無いし顔も知らないだろうね」

「そうか…」

小休止。
一旦そこで話が止まる。
本人達にしては何の気も無かったようだが、今この状況を見ている者としては些か異常な光景だ。
方や、肌に突き刺さるような殺気を一瞬たりとも緩めず茶を啜すする女。
方や、笑顔の中に何かどす黒いモノを隠しては女の様子を窺う男。

今この場で殺し合いが起きたとしても不思議ではないような空気。

「俺の事知らなくて安心した感じかな?」

愼夜が茶を飲み終わるのを待っていたのか、杞憂はまるでさっきの無音の時間を無かった事のかのように言った。

「当たり前だ」

それを汲んでか、愼夜も淡々と返す。
手には空の湯呑が持たれていた。
まだ仄かに温かさが残る湯呑に視線を落とすと愼夜は息を吐いた。
その時肩の揺れに合わせて彼女の長い髪が流れた。

絹の様に細くて柔らかい紅い髪。
彼女の唯一と言っても良い位、髪は愼夜の女性らしさの大部分を表している部位だ。
手入れが行き届いているなんてものでは無い。
まるで、髪の毛一本一本全てがそれぞれ意志を持ち成長しているかの様にさえ思う。
触れて、掬い上げて見れば分かるのだ。

撫でれば、まるで冷水に手を浸したかのように冷たい。
掬えば、重力に逆らうことなく指の隙間から滑り落ちる。

そう、まるで炎の水だ。

「相変わらず、髪、伸ばして居るのかい?」

触りたい。
そんな感情が杞憂を満たす。

過去の愼夜を知って居る杞憂にとって彼女か髪にどんな思いを込めているのかすら分かって居る。

それについて杞憂が言い表せない思いを募らせて居るのを愼夜は知らないが。

「貴様も相も変わらず奇抜な髪型だな」

「そう?」

そう言うと杞憂は自分の頭を触った。
元々の真っ黒な髪に飽きて、この世界でヘアカラーなんて物が出来てからは御厄介になって居る。
不思議なもので如何やらこの体には代謝があるらしい。
一応食べなくても生きてはいけるが、食べればその分だけ髪が伸びたり爪が伸びたりもする様で、昔は髪が地面に付くぐらい伸ばしたり、変な切り方をしたりなんかして遊んでた。
今の髪は長い襟足だけを黒く染めてそれ以外を薄い黄色、前髪の一房だけ青にしている。

明らかに校則違反だ。

「そんなふざけた髪形をしているのに特別に私の屋敷に入れてやったんだ。くだらん戯れ言をほざいていないでさっさと要件を言ったらどうだ」

眉間に皺を寄せ一気に捲し立てる愼夜。
その表情は苛立ちに溢れていた。

此処はふざけない方が賢明だと判断した杞憂は顔から笑顔を消すと真剣さの溢れる表情で愼夜に向き合った。

「近日中、早くて一週間以内、遅くて十日以内、

また、二年前の様な事が起こる」

何処かで誰かが息を飲むのが聞こえた。